ファミコンカセットの電池交換方法|セーブデータが消える原因は電池のせいだった!
どーも、松田です。
ファミコンでセーブデータが消えて困った!ということはありませんか?
セーブが消える時の主な症状としては、下記のものが該当します。
- セーブは出来るがしばらくするとすぐに消えてしまう
- セーブデータが頻繁に消える
上記症状は、原因の大半が電池のせいで起こるので、電池を交換する事で防げるようになります。
(ただ、電池を交換しても頻繁にセーブデータが消える事は無くなりますが、突然消えてしまう事象は防げません)
今回は、ファミコンでセーブが出来なかったり消えたりする時の対策として、ファミコンソフトの電池交換方法を解説しようと思います。
ここでご注意です。
分解・交換を個人で行う場合のはあくまでも自己責任になります。
説明通りにやったけど壊れた・・・等の場合、対応出来かねますので予めご了承ください。
- 頻繁にデータが消える原因の大半は「電池」のせいです
- 自己責任だけど「電池」を交換することでセーブ出来るようになる!
- 電池交換のリスクと、交換した際のメリット
- カセットを極力傷つけずにふたを外す方法
- 電池交換のやり方
- 電池なんかイラネェ!?本体にセーブしてしまう方法がある!その名も「レトロフリーク」!
- まとめ
頻繁にデータが消える原因の大半は「電池」のせいです
セーブをしたけれども頻繁にデータが消えてしまう。
その原因のほとんどは、「電池」のせいになります。
ファミコンやスーパーファミコンに於けるセーブのカラクリは、ソフトの内部に入っている電池によって行われています。
電池というからには、もちろん電池の残量が無くなってしまえば機能しなくなるのは当たり前ですよね。
また、電池と基盤の接続が外れてしまったり、というのも1つの要因として考えられます。
どちらにせよ、セーブが頻繁に消えてしまう症状が出た際には、内部で何かしらが起きているのです。
自己責任だけど「電池」を交換することでセーブ出来るようになる!
今あるソフトのうち、ファミコンに至ってはほとんどのソフトがセーブ出来ない可能性を秘めています。
ここ最近ではスーパーファミコンのソフトもセーブ出来ない症状がチラホラと見受けられます。
じゃあもうコイツらでセーブする事は出来ないのか?という疑問の声が出てきますよね。
答えは単純な話で、「電池の寿命が来たのなら交換してしまえばいい」だけの話です。
ですが交換には相応のリスクが伴います。
電池交換のリスクと、交換した際のメリット
電池自体は市販の普通の電池を使用している為、交換する事は可能です。
ただし、交換のやり方自体は簡単なのですが、交換する際にはリスクが伴いますので、まずそれを解説しようと思います。
- 電池交換をした時点で、コレクター要素が無くなってしまう
- 個人で電池交換した場合には、遊び終わった際に買取して貰える可能性が著しく下がる
- 失敗した場合、基盤が壊れてしまいゲームが出来なくなることもある
- カセットケースの破損率が非常に高い
以前はリスクの中に「任天堂で修理してもらえなくなる」というのがありました。
が、非常に残念な事に任天堂の修理受付は既に終了している為、カセットをどうしたところで修理出来ない事実は変わりません。
(カセットを開けた形跡があると任天堂の修理サポート対象外になってしまうのです)
電池交換のやり方自体は簡単ですが、ソフト自体が壊れてしまう可能性や、プレミアソフトなんかの場合だとウン千円したソフトの価値がほぼゼロになってしまうという事を踏まえて、やるかヤラナイカを決めましょう。
ちなみに電池交換はお店で有償サービスしているところもあります。
価格帯はだいたいが500円~1000円+往復送料、といったところです。
逆に、電池交換のメリットもあります。
- 電池交換が上手くいけば、当然ながらセーブする事が出来るようになる
- 一度交換に慣れてしまえば、他のソフトでも交換する事が出来る
- 費用が非常に安い為、新しく買ったり電池交換業者に依頼する際の費用を節約出来る
リスクを考慮した上で「それでも遊びたい!」という場合は、試してみる価値があります。
カセットを極力傷つけずにふたを外す方法
では実際に、外す手順を画像付きでご紹介します。
準備①電池ありのカセットを用意します
まず最初に「セーブ機能のあるカセット」を手元に置いてください。
カセット自体にセーブ機能のあるものであり、パスワードやコードを入力するタイプのものではありません。
基本的にはちょっと重いソフトなんかが該当します。
(電池の分だけ重くなってます)
例えば、さんまの名探偵(電池なし)と森田将棋(電池あり)を比較してみるとこんな感じ。
10g程度の違いですが、実際に手に持つと結構差が分かります。
準備②工具を用意します
さて、電池ありのソフトを用意したら、次にふたを開けるの為に工具を用意します。
- 細めのマイナスドライバー(無くても可)
- 太めのマイナスドライバー
これで準備OKです。
では早速やってみましょう。
①全体の確認
今回のターゲット、「森田将棋」です。
なんとビックリ!ゲームでバッテリーバックアップ(電池によるセーブ)が搭載されたのはこの「森田将棋」が初めてなんです。意外でしょう。
それはさておき、まず確認するのは「ツメ」の位置です。
ふたを外すには、四箇所の「ツメ」を外さないと不可能な構造になっています。
二箇所でも三箇所でも開けられません。
四箇所です。
②「ツメ」の位置確認
各四隅に近いところに「ツメ」があります。
最初にターゲットとなるのは下の両サイドです。
それでは早速開ける作業に入りましょう。
③細いマイナスドライバーを差し込む(省略可)
差し込んだら、右図のように差し込みながらゆっくり傾けます。
④広がった隙間へ太めのマイナスドライバーを差し込む
ドスっと差し込むノデス。
指で広げるだけで太めのマイナスドライバーを差し込めるのなら、③の行程は要らないです。
⑤差し込んだマイナスドライバーを上下にゆっくりと傾ける
早くやってしまうと「ツメ」が割れてしまうので、ゆっくりと動かしてください。
徐々に上下の振れ幅を増やしていくと、最終的には・・・
「バコッ!!」という割りと大きめな音をたててツメが外れます。
「こんなに傾けても大丈夫なの?」というくらいに傾けると外れます。
ただしゆっくりと、です。
ゆっくり、これ物凄く大事です。
焦って素早くやろうとすると、間違いなくツメがパキっと折れてしまいます。
ドライバーを使う為、どうしても傷がついてしまうのは避けにくい事象です。
傷物にされてしまいました(´・ω・`)
⑥反対側も同じ処理をし、下二箇所を開けます
反対側も同じようにマイナスドライバーを使って開けます。
一方が開いているので、最初ほどは苦労せずにツメが外れると思います。
この時も割りと大きめな音で「バコッ!!」と外れる事が多いです。
やはりドライバーを差し込んだ部分は、プラスチックが潰れて白くなってしまいます。
それでも最初よりは傷が浅く済みます。
次は上の二箇所を外していきます。
⑦上部の隙間にドライバーを差し込む
上部には2つの窪みがあるので、そこへ差し込んだらテコの原理を使って開けます。
具体的には「先端で抑えつけながらドライバー自体を上に持ち上げる」感じで力を入れます。
既に下二箇所が開いてる影響で、ツメを外すのにそこまで力は要らないようになってます。
音も控えめに「パコ!」って感じで外れます。
反対側も同様のやり方で外します。
⑧分解完了
ね?簡単でしょ?
とはいきません・・・
ツメを外すのは、いつだってツメが割れてしまうリスクを抱えています。
コツを掴んだとは言っても、結局は専門工具では無いので、やはり割れる事も多々あります。
この四箇所をいかに割らず、折らずに外すかが一番のポイントです。
ちなみにこのツメが折れてしまうとどうなるのかというと、戻す時に綺麗にハマらなくなります。
最後にハメ直す際、ツメが無いと綺麗にハマらなくなるのでテープやバンドで補強する必要があります。
折角なのだから、なるべくは元の状態に近い形にしたいですよね。
電池交換のやり方
さて、無事ふたが外せたら、今度は電池を交換しましょう。
このボタン型電池がバックアップする時に使う機能の心臓です。
ちなみに森田将棋のボタン型電池製造年は1987年3月でした。古すぎぃ!
用意する物はこちら。
- ビニール樹脂で覆われたクリップ(念のため)
- セロテープ
- 細いマイナスドライバー
- ボタン型電池CR2032(交換用)
では早速交換してみましょう。
①ドライバーを電池の電極と電池の隙間部分に差し込む
差し込む際には、電極を潰さないように気をつけましょう。
電極というのはこの赤丸部分です。
②差し込んだら、テコの原理を使って剥がしていきます
テコの力でドライバーの柄を持ち上げ、少しずつ剥がします。
徐々に場所をズラしていき、全部剥がすと図の右側のようになります。
③今度は底の電極を剥がす為、ドライバーを差し込みます
注意事項として、図左側の赤丸部分ですが、ここの電極部分が非常に脆いです。
ココが折れたりしてしまうと、半田ゴテを使って接続し直さないといけない為、要求難易度が上がります。
剥がし方は図右側のように少し隙間を作ってから、ドライバーとテコの原理を使って剥がします。
この際には焦って一気に剥がそうとせず、少しずつ剥がすようにします。
一気にやろうとすると、電極自体が大きく破損し、上記同様に半田付けが必要になってしまいます。
④電池が外れたら新しい電池と交換します
無事電池を外す事ができたら、新しいものと交換しましょう。
(今回はそのまま戻してます)
大体のファミコンソフトは電池がボタン型電池CR2032を使っているので、同様の電池を交換します。
CR2032の電池は100均にいけばほとんどの店で置いてあるので入手も簡単です。
剥がす時に下側の電極は大抵グニャグニャになると思いますので、ペンチなどで真っ直ぐに補正しましょう。
⑤電池を交換したら、セロテープで補強します
カセットを縦に差し込む以上、使っているうちに電池がズレてしまう可能性がある為テープで補強します。
一応これで完成と言えなくもないですが、テープだけでは心許ないかもしれません。
万全を期するのならば、ビニール樹脂で覆われたクリップを使いましょう。
クリップをちょん切って図のように挟みます。
挟んだ上からテープを貼るととてもGOODです。
(図ではテープの上から挟んでます)
⑥交換が終わったら戻します
クリップ程度であれば隙間は十分ある為、元に戻すのに支障は無いのでこのままハメちゃいます。
完成です。
よく見ると上部の凹み部分に傷跡が見えますね。
さて、この最後のハメ込み作業ですが、実は意外と簡単なようで難しいです。
というのも、普通に手で挟んでもなかなか綺麗にハマってくれないんですよ。
ツメの部分がしっかりと引っ掛かりの部分に重なっている事を確認してから、ペンチなどでグっと力を入れないとハマりません。
(ハマる時には開けた時と同じように大きめの音がします)
カセットに傷が付く可能性があるので、薄手のタオルなどでカセットを覆ってからペンチを使うとGOODです。
これにて工事完了です・・・
電池なんかイラネェ!?本体にセーブしてしまう方法がある!その名も「レトロフリーク」!
さて、苦労して電池を交換したのでこれでセーブが出来る!というところまで説明したのですが・・・ここでこの苦労のナナメ上を行くセーブ方法を紹介しようと思います。
その名も・・・レトロフリーク
20,000円くらいする非常にお高~い機械なのですが、こいつがあれば電池問題は一発で解決します。
セーブをする時に、ソフト側でセーブをするのではなく本体側でセーブしてくれるという優れもの。
更にはmicroSDにデータを移して保管する事も出来るので、便利極まりないです。
本体セーブだけでなく、様々な恩恵を受ける事が出来ます。
- 本体にセーブデータが保存される
- いつでもセーブ機能により、どんなゲームでもいつでもセーブが出来る
- ソフトのデータを吸い出す事が出来、別のゲームをやるのにいちいちソフトを抜かなくても良い
- HDMI接続と720pへの自動変換機能により、高解像度でのプレイが可能
- 全11種類のレトロゲームがこれ1台で遊べる
- コードフリーク搭載なので、改造も出来ちゃう
ここまで来ると、これを買った方が良いんじゃないかと思えてきますね。
ただし、全てのゲームが対応しているというわけではなく、互換機であるため、様々な不具合も報告されています。
また、最初の方でも言いましたが、とにかくお値段が高いです。
便利ではありますが、値段とやりたいゲームを比較した上で購入を検討するのが無難ですね。
まとめ
ファミコンカセットの開け方と電池交換のやり方を解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
自力で試してみて、やりにくいと感じた場合にはお店への依頼やレトロフリークをお薦めします。
実は87年産のボタン型電池でも、意外と電圧が残っている事が多いです。
たまたま消えただけだった・・・という場合もありますので、よく確認し、リスクを考えた上で、自己責任で交換を行ってくださいね。
全てのゲーマーに幸あらんことを・・・
松田直之
音ゲーや格闘ゲーム、アクションゲームなどを嗜んでおります。
生活の一部に組み込まれているものとして、提督業(艦隊これくしょん)も営んでおります。
基本的にはゲームのアレコレを発信してます。
宜しくお願いします。
【ゼスト木更津店】
店舗住所:千葉県木更津市請西2-2-1
電話番号:0438-30-7771
営業時間:12:00~26:00
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