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歴代ドラゴンクエストの特徴と魅力を紹介!③「ドラゴンクエストⅢ」

どーも、松田です。
ついに「ドラゴンクエストⅪ」が発売されてしまいましたね!
皆さんは3DS版とPS4版のどちらをお買い求めになりましたか?
特に3DS版の「ドラゴンクエストⅪ」は、「原点回帰」色をより顕著に謳っておりますので、リアルタイムでドラクエ作品をやってきた身としては、思わず握りこぶしでガッツしてしまいますよね。

ただ、この「原点回帰」と言う部分は、「ドラゴンクエスト」シリーズの初期作品をプレイしていないと、どの点をもって「原点回帰」としているか分かりづらいんですよね。
そこで、そんなドラクエの「原点」を振り返ってみましょう!

第三回目の今回は、シリーズ屈指のリメイク数を誇り、社会現象にまでなったドラゴンクエスト最大の人気作「ドラゴンクエストⅢ」を紹介しようと思います。

なお、全ての原点「ドラゴンクエストⅠ」については「歴代ドラゴンクエストの特徴と魅力を紹介!①「ドラゴンクエストⅠ」」の記事で。
「ドラゴンクエストⅡ」については「歴代ドラゴンクエストの特徴と魅力を紹介!②「ドラゴンクエストⅡ」」の記事で紹介しております。
ぜひ併せてお読みください♪

 

目次

  • 社会現象にまでなった!「ドラゴンクエストⅢ」の概要
  • ドラゴンクエストシリーズとしては初のバッテリーバックアップシステム(セーブ機能)搭載!
  • 自分だけのオリジナルキャラを作れる!「転職システム」が登場
  • 難所がてんこ盛り!ダンジョンの辛さはもとより自由度が高すぎる事が難所にも!?
  • リメイク多数の「ドラゴンクエストⅢ」一番のオススメはスーパーファミコン版です!
  • リメイクが複数媒体に渡って展開されるだけはある!「ドラゴンクエストⅢ」で起きた4つの社会現象
  • まとめ

 

社会現象にまでなった!「ドラゴンクエストⅢ」の概要

1988年2月10日(水曜日)発売の「ドラゴンクエストⅢ」。

前作「ドラゴンクエストⅡ」からは約13ヶ月振りのリリースでした。
ドラクエ2は、8ヶ月振りのリリースであったことから、「ファンを待たせた事」が、大ヒットと社会現象を引き起こした要因の一つとして挙げられます。

ファミコン版の売上は380万本。
ファミコンソフト歴代売上ではスーパーマリオブラザーズ3の384万本に次ぐ第3位。

ストーリーとしては初代「ドラゴンクエストⅠ」の数百年前の話で、勇者ロトの原点がここに記されており、ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ・Ⅲをもって「ロトシリーズ3部作」と呼ばれています。

使用しているROM容量は2メガビットで、前作「ドラゴンクエストⅡ」の2倍と大きく上昇。
(「ドラゴンクエストⅠ」と比較すると4倍となり、その容量の多さがよく分かります)
容量に見合った大ボリュームでゲームとしての満足度が非常に高い作品です。

「ドラゴンクエストⅠ」から「ドラゴンクエストⅡ」でシステムは進化しましたが、「ドラゴンクエストⅢ」で更にシステムが進化しました。
進化したシステムの説明と共に、「ドラゴンクエストⅢ」の魅力・特徴を以下に紹介したいと思います。

 

ドラゴンクエストシリーズとしては初のバッテリーバックアップシステム(セーブ機能)搭載!

マリオなどのアクションゲームとは違い、ロールプレイングゲームは一度のプレイで終わらせる事は難しいです。
その為、途中から始める為の手段が必要になり、その手段として前作「ドラゴンクエストⅡ」では「復活の呪文」がありました。

しかしこの「ドラゴンクエストⅢ」からは、別媒体へのデータ保存、つまり「バッテリーバックアップシステム」を導入したんです!!!
今では当たり前にセーブ情報をハードディスクなどに保存してますが、当時はそういう方式を取るゲームソフトが少なかったので、超画期的でもありました。

ちなみに仕組みとしては、ROMカセットの中に豆電池(リチウム電池)を入れ、その電池の中にプレイデータを保存するという方式。
この保存形式を採用した理由は、ゲームの容量増加が原因で、セーブ用の呪文を何度も出せないためです。

「ドラゴンクエストⅡ」でさえ、セーブする際に発行される「復活の呪文」は最大で「52文字」。
その「ドラゴンクエストⅡ」の2倍の容量を持つ「ドラゴンクエストⅢ」で同様に復活の呪文で再現しようとすると、その文字数は100文字を越える場合も。
一度だけならまだしも、何度もセーブをする事になるロールプレイングゲームでは、毎度毎度100文字ほどのパスワードを入力するなんて手間ですよね。
その為、3作目にしてようやくこの「バッテリーバックアップシステム」が採用された、という訳です。

 

自分だけのオリジナルキャラを作れる!「転職システム」が登場

ドラゴンクエストⅢにおける特徴的なシステムに「転職システム」があります。
これまでのシリーズでは、キャラクターはそれぞれステータス・呪文などが固定されていましたが、今作ではその垣根が無くなり、初めてのキャラクター登録の際とキャラクターLv20という条件を達成する事で自由に職業を変更する事が可能となりました。
職業選択の自由という訳ですね。

この転職システムにより「戦士=魔法が使えない」「僧侶=回復がメイン」といった固定概念を、転職次第でいくらでも無くす事ができます。

例えば魔法使いから戦士に転職した場合、魔法使いの頃に覚えていた呪文と持っていた各ステータスの半分が引き継がれます。
これにより、「戦士の攻撃力を持ちながら、防御力の高い敵に呪文を使う事ができる」というキャラクターになります。

近年のゲームでは呪文に準ずるものの威力はステータスで変化するのが当たり前ですが、「ドラゴンクエストⅢ」は違います。
呪文そのものの効果(ダメージ・回復量など)が固定されている為、戦士だからといって呪文の威力が低い、という事は無いのがこの転職システムの強みです。

そしてこの「転職システム」は先述した「各ステータスの半分が引き継がれる」と「転職後はLv1から始まる」というのが一番のポイントです。
例えばLv99の状態で転職をする事により、もうLv上げが出来なくて強くなれない状態をリセットする事が可能になりました。
Lv1に戻ってもステータスの半分は引き継がれる為、通常のLv99よりもLv50分程多く鍛える事が出来るという寸法。

Lv99にしてから転職を繰り返す事で真の意味で強くなる事が出来る為、やり込み要素として非常に重宝される機能なのです。

 

難所がてんこ盛り!ダンジョンの辛さはもとより自由度が高すぎる事が難所にも!?

前作「ドラゴンクエストⅡ」では難易度の高いダンジョン・洞窟が多数ありました。
勿論この「ドラゴンクエストⅢ」だって、負けず劣らずな数の高難易度ダンジョン・洞窟が多数あります。
その中でも軽くトラウマになった人も多いと思われるダンジョンをいくつか紹介しようと思います。

 

「いざないの洞窟」

ストーリー進行上2番目となる序盤の洞窟。
各通路にはそこかしこに穴が空いており、通れない場所が多く存在します。
それだけならばそこまで難しい事は無いのですが、ここでは2種類の難敵が登場します。

難敵①:まほうつかい
呪文「メラ」を多様し、プレイヤー側に確実に、約10前後のダメージを与えてきます。
この洞窟は初期段階で通るため、約10前後のダメージを食らう=HPの1/3前後に相当してしまい、非常に厄介です。
また、単体で出てくる事は稀で、大体が2~4匹の集団で襲ってくるのも難敵たる所以です。

難敵②:アルミラージ
呪文「ラリホー」を多様し、こちらをガシガシ眠らせてくる厄介者。
基本的に4匹で現れてくる為、不意打ちを貰った際には絶望しか無い相手です。

この2種類のモンスターに怯えながら長い道のりを進まなければ、ストーリーが進められません。
ほとんどの人がここでまず「ドラゴンクエストⅢ」のダンジョンが難しい!という洗礼を受けることでしょう。

 

「ピラミッド」

「ドラゴンクエストⅢ」で最初に見えない落とし穴の出て来るダンジョン。
それだけならさほど怖くは無いですが、ここに出て来る難敵4種には本当に悩まされました。

難敵①:だいおうガマ
基本的に4匹同時に湧いてくる上に、頻繁に「ラリホー」を使ってくる為、脅威レベルマックスです。
その上「ミイラおとこ」と一緒に湧こうものなら・・・!
眠らされてからの大ダメージ!という不のターン不可避です。

難敵②:ミイラおとこ
攻撃力は「だいおうガマ」と大差は無いのですが、違いは「高確率で痛恨の一撃を出してくる」です。
痛恨の一撃は守備力を無視した攻撃な為、比較的HPの高い戦士や勇者・武闘家でもあっさりやられてしまいます。

難敵③:マミー
ミイラおとこの上位種。
同じダンジョンに上位種が出て来てしまうのが、ピラミッドのダンジョンの怖いところです。
ミイラおとこと比較してHP・攻撃力共に高く、特性である痛恨の一撃は健在です。

難敵④ : ひとくいばこ
ピラミッドの守護神にして裏ボスのような存在。
全モンスターの中でラスボスに次ぐ攻撃力を誇っており、序盤で出てくるには明らかに分不相応な相手です。
更には「あまいいき」を使用し、こちらを眠らせてくるという鬼畜な仕様。
HPもピラミッドの中で最も多く、同時に守備力も最も高いです。
おまけに攻撃呪文はほとんど効きません。
苦労して倒しても貰える物は大したこと無い、という究極の嫌がらせモンスターになります。

この「ピラミッド」はストーリー進行上必ずクリアする必要があるので、回避不可能です。
また、ピラミッド以降も様々なダンジョンがあるのですが、転職出来るようになってからはキャラクターの育成自由度が跳ね上がります。
やり込み次第で難易度は大きく変化しますので、割愛します。

この他にも、情報収集をしっかりと行わないと「次にどこへ行ったらいいのか分からない」という罠があります。
自由度が高すぎるが故に、「船」を入手してからは一体どこへ向かえばいいのか分からなくなるレベルです。

逆に言えば、それだけ自由度が高くやる事が多いのも「ドラゴンクエストⅢ」の特徴であり魅力です。

 

リメイク多数の「ドラゴンクエストⅢ」一番のオススメはスーパーファミコン版です!

ファミコン以外でも「スーパーファミコン」「ゲームボーイ」「Wii」「スマホ」「PS4「3DS」とあらゆる媒体で「ドラゴンクエストⅢ」はリメイクされています。
(PS4・3DS版は8月末にDL版が発売予定)

その中でも安定して一番オススメできるのが「スーパーファミコン版ドラゴンクエストⅢ」です。

スーパーファミコン版のドラゴンクエストシリーズでは最後の作品という事もあり、非常にデキが良いです。
ドラゴンクエストファンの中では、「プレイステーション2版ドラゴンクエストⅤ」と「スーパーファミコン版ドラゴンクエストⅢ」は群を抜いて人気のある作品になります。

「ファミコン版ドラゴンクエストⅢ」から8年後に発売され、直近(1995年)に出た「ドラゴンクエストⅥ」の特性をうまく活かした作品です。
ファミコン版では無かった全体攻撃や敵モンスターのアニメーション、様々なシステムや圧倒的に向上したグラフィックは必見です。

その分各所の難易度は非常に下がっており、ファミコン版のような理不尽な難しさは鳴りを潜めてしまったのが残念。

 

リメイクが複数媒体に渡って展開されるだけはある!「ドラゴンクエストⅢ」で起きた4つの社会現象

それでは最後に、これだけリメイクも多数作られる「ドラクエ3」がどれほどすごかったか、当時の社会現象を4つご紹介します。

  • 社会現象①:平日発売にも関わらず、徹夜組の登場や大行列が出来上がった(最大で10,000人を越えるお店が出た)
  • 社会現象②:学校をサボったり、会社をサボったりしてまで並ぶ人が続出した
  • 社会現象③:金銭目的ではなく、「ドラゴンクエストⅢ」を奪う為の窃盗・恐喝が各所で起こった
  • 社会現象④:ゲーム内容の情報規制を行い、規制を無視した出版社に著作権侵害で訴える事案が出た

「ドラゴンクエストⅢ」の発売日は1988年2月10日、平日の水曜日でした。
発売日には「ドラゴンクエストⅡ」から1年以上待たされたファン達が大勢詰めかけるのですが、問題だったのがこの「平日」の部分です。

学校をサボってまで並ぶ学生のみならず、仕事をサボッて(もしくは休んで)までして発売日の開店前から並ぶ人が続出。
その結果補導が多発しただけでなく、品切れで買えなかった少年たちによる窃盗・恐喝まで起こってしまいました。
(いわゆる「ドラクエ狩り」です)

最も多くファンが詰めかけたのはビッグカメラ池袋東口店で、徹夜組も含めて並んだ人数が10,000人越えを記録。
当時は抽選方式ではなく先着順での販売だった為、後ろの人達が買える確率は無いに等しかったのでしょう。
それでも「もしかしたら買えるかもしれない」という期待で並ぶほどに大人気商品となっていたのがこの「ドラゴンクエストⅢ」です。

更に当時はゲームソフトの中身について著作権のようなものは無いと考えられていたのですが、「ドラゴンクエストⅢ」によってその考えが覆されます。
雑誌・書籍に対して「ドラゴンクエストⅢ」の終盤の内容は出さないように情報を規制したのですが、規制を破った出版社が出ました。
その出版社に対してエニックスが訴訟を起こした事で「テレビゲームの画面は著作物である」という認識が始めて浮上したという訳です。

いかに「ドラゴンクエストⅢ」がスゴイゲームであったか、改めて振り返ると怖いものがありますね。

 

まとめ

「ドラゴンクエストⅢ」を知らないなら、ドラクエファンを名乗るべきではない!、というレベルの超々名作。
昨今のムービー頼り、グラフィック頼りな有象無象のゲームと比較しても遜色の無い作品だと思います。

「ドラゴンクエストⅢ」単体でも十分に面白いのですが、「ドラゴンクエストⅠ」「ドラゴンクエストⅡ」とプレイした人にとっては、まさにストーリーの完全完結な作品であり、感無量といったところです。

是非一度は「ドラゴンクエストⅠ」「ドラゴンクエストⅡ」「ドラゴンクエストⅢ」を順にプレイして頂きたいです。

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松田直之

松田直之

ゲーム・アニメ・コミック・DVD・アダルト買取査定のプロ株式会社エイムアントレー
ゼスト木更津店・店長の松田です。
音ゲーや格闘ゲーム、アクションゲームなどを嗜んでおります。
生活の一部に組み込まれているものとして、提督業(艦隊これくしょん)も営んでおります。
基本的にはゲームのアレコレを発信してます。
宜しくお願いします。
【ゼスト木更津店】
店舗住所:千葉県木更津市請西2-2-1
電話番号:0438-30-7771
営業時間:12:00~26:00
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