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初心者向けクトゥルフ神話TRPGの始め方②「キャラ作成・ステータスの役割について」

どうも皆様、黒猫です。

さて、前回は、「<a href=”https://www.zest-shop.com/blog/ichihara/5099″”>クトゥルフ神話TRPGの基礎知識」ではクトゥルフ神話TRPGとはなんぞや?という部分についてご説明させて頂きました。
そこで探索者の技能、なんてワードが出てきたのを覚えていますでしょうか?

その1でも軽く説明はしましたが、ではこの技能とはどんな種類があって、そしてどんな場面で活きてくるのか?それについてはまだご説明していませんね。
また探索者にはステータスがあり、この数値が人間としての基本スペックを表します。
大事な項目故、説明する事が多くなってしまいますが、TRPGの楽しい所の1つにキャラクター作成がある(と私は思っています)ので、しっかりとご説明させて頂きます。

という事で、今回はまず探索者のステータスについてご説明させて頂きます!

 

目次

  • 人間としての性能を決める「ステータス」
  • それぞれのステータスの役割ってどんな感じなの?
  • ステータスが低いとクリア出来ないの?
  • まとめ

 

人間としての性能を決める「ステータス」

クトゥルフ神話TRPGのシナリオを始める前にまずやらなくてはならないのが、自分の分身となり探索へと向かうプレイヤーキャラクター:探索者を作成する事です。
そしてその探索者作成で大体最初に行うのがステータス作成です。

最初に決めるべきステータスは全部で8つあり、その全てがダイスの出目で決定します。

それぞれ、

  1. STR(筋力)
  2. CON(体力)
  3. SIZ(体格)
  4. DEX(敏捷)
  5. APP(容貌)
  6. INT(知力)
  7. POW(精神力)
  8. EDU(教養)

というステータスになります。

ステータスの決め方はハウスルール(その卓独自に定めたルール)や、特定の種類の探索者によっては変わる事がありますが、基本的な決め方は以下の通りになります。

 

STR、CON、DEX、APP、POW→3D6

(6面ダイスを3回振って出た目の合計)
数値は3~18

 

SIZ、INT→2D6+6

(6面ダイス2回の合計値に6を足した数値)
数値は8~18

 

EDU→3D6+3

(6面ダイス3回の合計値に3を足した数値)
数値は6~21

ちなみに「○D△」というのは上記にある通り使用するダイスの種類とそれを振る回数を表しています。

Dの前の数字が振る回数、Dの後の数字が使うダイスの面の数を示しています。
Dはそのままダイスを意味します。
つまり1D6なら6面ダイスを1回、2D10なら10面ダイスを2回といった感じですね。

たまに1D2や2D3のようにダイスが存在しない出目を要求される事がありますが、そういう時は例えば○D2なら6面ダイスの奇数を1、偶数を2と言った具合に工夫すれば問題ありません。

1D100という数字でも10面ダイスをそれぞれ10の位と1の位に分けて振る事で代用出来ます。
その為最低でも6面ダイスと10面ダイスが1つずつあれば少しだけ面倒ですがプレイ自体は可能です。

100面ダイスというものもあるにはありますが、まるでゴルフボールのような見た目でそれなりのサイズ&重さなので10面ダイスで代用した方がいいかと思われます。

ちなみに100面は大体こんな感じです↓

 

それぞれのステータスの役割ってどんな感じなの?

ステータスには上記の通り、最初にダイスを使って決める8つと、そのステータスから算出されるいくつかの項目があります。

ここでは8つのステータスの役割と、その他のステータスの算出方法及び役割をご説明致します。

 

STR(筋力)

その名の通り探索者の筋力です。
これが高いと重い物を動かしたりする時や相手との筋力対抗(所謂力比べ)で有利になります。

見た目にも若干ですが影響があり、3だとほとんど骨と皮レベルのガリガリで、18は逆に筋肉モリモリマッチョマンの変態となります。
また、後述のダメージボーナスという項目にも影響があります。

 

CON(体力)

探索者のスタミナや病気への抵抗力はこの項目が関わってきます。

これが高いと長時間走ったりした際に息切れをしにくくなったり、何らかのガスによる攻撃があった場合等に持ちこたえやすくなります。
主に身体の内部の強さといったところですね。

この数値が3ともなると身体に何らかの疾患を抱えている程なので、体力を使う場面やガスやウイルス等による影響があった場合かなり危険ですね。

また後述の耐久力という項目にも影響があります。

 

SIZ(体格)

これも名称通りで、探索者の体格を表す項目です。
ただし体格にも色々あり、背が高いのか、太っているのかなど同じ数値だったとしても違いがあります。

一応細かく決められてはいますが、明らかに数値と違うおかしな体格でなければ特に問題はないです。

他のステータスと照らしあわせてどんな体格なのかを決めるのもいいかもしれません。

SIZは後述の耐久力、及びダメージボーナスに影響してきます。

 

DEX(敏捷)

探索者のすばしっこさや器用さを表す項目です。
これが高いと脚が速かったり手先が器用だったりします。
低いとその逆で足が遅かったり不器用だったりという感じですね。

またDEXが3ともなると足を怪我して上手く動けなかったりするレベルなので、キーパーによってはこの数値だと足に何らかの障害を持っている事にされる場合があったりします。
もちろんキャラ付けの一環として敢えてそういう設定にしてもいいでしょう。

また、ここでは触れませんが「回避」という技能に影響してきます。

 

APP(容貌)

探索者の見た目の良し悪しを表す項目です。
これが高い程美しい顔立ちをしており低いと不細工、といった具合です。

見た目そのもの以外にも雰囲気(話しかけやすい,近寄りがたい等)を表していたりもしますね。

見た目に関しては13もあれば充分整った顔立ちと言えるでしょう。

18ともなると、外を歩くと周りの人が振り向く程の絶世の美人レベルになります。
逆に人間のAPPの最低値である3は化物と見紛う程の醜悪な容姿ですね。

またDEXの時のように敢えて大怪我をして人に見せられないような顔になっているという設定にしたりも出来ますね。

巷では多くの卓がハウスルールで主に交渉系の技能に対してAPPを利用したイケメン&美女補正を掛けたりもしているので、キーパーをやる際にはこのルールを採用してみても面白いかもしれません。

 

INT(知力)

文字通り探索者の知力を表します。
勉強が出来る出来ないという事ではなく、頭の回転が早いか否かに関する項目ですね。

ちょっと違うかもしれないですが「IQが高いか低いか」と言えば分かりやすいかもしれないですね。

また後述のアイデアという項目に影響してきます。
更にここでは触れませんが、個人的な興味による技能ポイント(趣味技能ポイント)というものにも影響してきます。

 

POW(精神力)

探索者の精神の強さを表す項目です。

POWはクトゥルフ神話TRPGにおいて、あらゆる意味で重要な数値になってきます。
その為この数値が低いとかなり動きにくくなる事があります。

とはいえ低いから絶対に無理なんて事はないので、そこは行動の仕方でカバーしていくといいでしょう。

POWは後述の幸運、及び正気度(SAN値),MP(マジックポイント)という項目に影響してきます。

 

EDU(教養)

名前通り探索者の教養の高さを表す項目です。
この数値が高いと学力が高い事になります。
勉強が出来る出来ないはどちらかというとこっちですね。

また後述の知識という項目にも影響してきます。

更にここでは触れませんが、職業技能ポイントというものにも影響してきます。

 

アイデア

探索者のひらめきに関する項目です。
この項目はINT×5の数値になります。

何らかのヒントから探索者が何か気付けるかを判定したり、探索者の記憶にある情報を思い出す事が出来るかを判定するのに使います。
尚プラスばかりではなくアイデアを成功させてしまう事で、所謂「気付かない方が幸せだった」なんて事に気付いてしまい、何らかのマイナスを受けてしまう事もありますね。

高いに越した事はないですが、高過ぎるのも考え物という複雑な項目ですね。

 

幸運

文字通り探索者の運の良し悪しに関する項目ですね。
幸運はPOW×5の数値になります。

大体の場合はキーパーからロールを要求されて振る事が多い項目です。
幸運ロールで成功したから助かった、なんて場面もよくあるのでPOWが重要である理由の一つですね。

 

知識

探索者の知識に関する項目です。
数値はEDU×5。
EDUを参照する為場合によっては100を超える事がありますが、各種数値はどんなに上がっても99が限界なのでEDUが20以上でも知識は99となります。

主に一般常識やシナリオ内で起こっている事件等について知っているかを判定する項目ですね。

 

正気度(SAN値)

クトゥルフといえばコレ!という有名な項目ですね。

その1でも少し触れましたが探索者の正気の度合いを表し、ショッキングな光景を目撃したり神話生物に遭遇してしまったりする事で判定を行い、成功か失敗かによって減少値が決まります。
幸運と同じくPOW×5で算出する為、これもPOWの数値が重要である理由になりますね。

SAN値チェックを行う際はその時点でのSAN値でロールを行う為、SAN値が減るごとに少しずつ失敗する可能性が高くなっていきます。

ここでは詳しい説明は省きますが、クトゥルフ神話技能という物を得るごとにSAN値の最大値が削られていきます。
最初はクトゥルフ神話技能は持っていませんがシナリオ内で技能ポイントが上がっていく事があり、SAN値の最大値はは99からこのクトゥルフ神話技能の数値を引いた物になります。
例えばクトゥルフ神話技能が10あれば、SAN値は何があっても89より多くなる事はないといった具合です。

SAN値が0になると永久的狂気となり、基本的にはそこでそのキャラはリタイアという形になりますね。

 

耐久力

探索者の耐久力、所謂HP(ヒットポイント)ですね。

耐久力はCON+SIZ÷2で計算します。
端数はルールブック上は切り上げですが、敢えてハウスルールで切り捨てにしてしまっても問題無いです。

敵からの攻撃を受けたりする事で減っていき、0以下になると死亡。
正確には0になったターンに1以上まで回復させる事が出来れば延命出来ます。
また耐久力の現在値の半分以上を一度に失うとショックロール(CON×5)という気絶するかどうかの判定を行い、失敗すると気絶してしまいます。

 

ダメージボーナス

探索者が近接攻撃(武器の有無問わず)を行った際に、本来のダメージに加えて与える事が出来るボーナスです。
ダメージボーナスはSTR+SIZの合計値に応じて決まります。

数値は以下の通りです。

  • STR+SIZの合計値が2~12・・・・-1D6
  • STR+SIZの合計値が13~16・・・-1D4
  • STR+SIZの合計値が17~24・・・0
  • STR+SIZの合計値が25~32・・・+1D4
  • STR+SIZの合計値が33~40・・・+1D6
  • STR+SIZの合計値が41~56・・・+2D6
  • STR+SIZの合計値が57~72・・・+3D6

といった具合にプラスだけでなくマイナスになる事もあるので、ダメージボーナスがマイナスになってしまうようなら思い切って探索特化のキャラにしてしまうのも手です。
37以上の数値?
普通の人間だけとは限らないのですよ・・・

 

MP(マジックポイント)

主にクトゥルフ神話TRPGで手に入る事がある魔道書を読んで使う事が出来るようになる魔術(呪文)を行使する際に使うポイントです。
数値はPOWと同値です。
滅多に使う事はないのですが、いざ使わないとならない場面がきた時などにMP不足なんかを引き起こす事も・・・

MPは基本的に24時間で全回復。
0になると気絶してしまうので呪文を覚えたからといってガンガン使うのはやめましょう。

 

ステータスが低いとクリア出来ないの?

探索者の基本スペックを表した数値なので、これが低いとクリア出来ないんじゃないか・・・?
なんて思う方もいるかと思われますが、決してそんな事はありません。

TRPGはダイスだけではなくプレイヤー自身のロールプレイも重要になってくるので、ダイスを回避出来るような上手いロールプレイをする事でステータスの低さをカバーする事も出来ます。

「この探索者はこういう性格だからこういう事はしないと思う」という」理由でも大丈夫なので、探索者の設定も上手く利用してプレイしてみると良いかもしれません。

 

まとめ

今回は探索者のステータスについて少し長めにご説明させていただきましたが如何だったでしょうか?

探索者作成はこのステータス以外にも家族構成や過去にどんな事があったかの設定など色々決める事があります。
たとえステータスが低くとも設定やロールプレイでカバー出来るよう頑張りましょう!

ところで後ろにいるのはなんです?
・・・ヒッ(SAN値チェック。成功で1D10,失敗で1D100)

 

初心者向けとして、クトゥルフ神話TRPGの始め方をシリーズでご紹介しております!
ぜひ各記事もチェックしてくださいね♪

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黒猫
ゼスト市原店・主に一般担当の黒猫です。
東方やボカロ,ポケモンやアトリエシリーズは私にどうぞ!
他にもアニメやTRPG(主にクトゥルフ)の話題もイケますので遠慮無くお声掛け下さい。
大体一般レジ付近で作業してますのでお気軽にどうぞ(≧ω≦)
【ゼスト市原店】
店舗住所:千葉県市原市君塚3-16-1
電話番号:0436-23-5580
営業時間:月~木 12:00~24:00
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